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【2024/05/02 08:54 】 |
龍神村から十津川村へ


  南紀州を東西に横切って走る路は3つある。

 上から、国道425(御坊市から尾鷲市)、県道735(龍神村から十津川村)、それに国道311(上富田町から尾鷲市)の3つで、ほぼ併走する格好だ。一番走りやすいのは国道311。国道425と県道735はともに夜は走れないような悪路だ。舗装されているとはいえ、龍神村から十津川村への区間は急峻な山肌にへばりつく路で、昼間でも怖い。

 過日、龍神村から十津川村にいたる県道735を走ってみた。とにかく、行き交う車がまったくない。聞こえるのは風の音と谷川の流れ、それにうぐいすの鳴き声だけだ。右に渓谷を眺めながら進むが、道は狭くガードレールのない区間もそこらじゅうにある。落石も多い。極めつけが『転落死亡事故多発区間』の看板。

 ごくたまに山にへばりつくように民家が数軒ある。完全な陸の孤島という印象だ。ふと、路ばたで京都ナンバーの重単が2台休んでいた。はじめて人と出会ったわけだ。不思議なものでこんなときはまったくの他人同士が声をかけあいたくなる。車を停めると向こうから声をかけてきた。大学生とのことだが2人ともやけにイケメンの好青年だ。奈良方面にゆくとのこと。

 2時間ほど走って十津川温泉に出たが、その間に出会った車は3台だった。いにしえの頃、熊野詣には何ヶ月もの日数を費やしたという。『蟻の熊野詣』といわれたらしいが、都の人々を魅了した熊野の地はいまも山深く神秘に満ちている。


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【2011/05/05 14:35 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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