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ここを通るといつも、かつての炭鉱で働いていた人々や家族の声が聞こえてきそうだ。 熊野川町宮井(現新宮市)は、瀞峡から流れる北山川と熊野川の合流点であり、下流の志古からのジェット船が上り下りしている。この宮井周辺にはいくつもの炭鉱の跡があるのだ。和歌山県側に志古、松沢、明治などの炭鉱があり、三重県側に小船炭鉱もあった。 およそ50年ほど前、これらの炭鉱を舞台に労働争議が起こり、労働者たちがストライキでたたかったことがあった。これらの争議はそのころ全国に広がっていた警職法や勤評に反対するたたかいなどとむすび、安保条約反対のたたかいに発展した。 しかし、ほどなくしてアメリカのエネルギー支配の手が日本に伸び、石炭産業の斜陽化がつくられ国中で多くの炭鉱労働者が「合理化」の犠牲となり職を失っていった。 和歌山県側から北山川をこえ三重県熊野市にすすむ道は、つづら折の蛇行をくり返す山道ではあるが、いまではほとんど舗装されている。そこを通るとき、いまはもう故人となったがそれらのたたかいに参加した幾人かの友人たちのことを思い出す。北山川の清流や山々の静かさを見ながら、その友人たちについ語りかけたくなるのである。 PR |
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