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【2024/04/26 22:53 】 |
小匠の里


  太田川だ。
 
 小糠雨(こぬかあめ)が降っている。小匠(こだくみ)への道は随分よくなっていた。もう10年はこの地に足を運んでいない。奥に入るにつれて対向する車にもめったに出合わなくなった。ときが止まっているかのような錯覚にさえ陥る辺りのたたずまいだ。
 
 車を停め、傍らを流れる太田川の透明度に嘆息した。古座川といい、この太田川といい、県内屈指の透明度を誇る河川だ。画素数の粗い携帯のカメラで撮ってもこのきれいさだ。いいカメラで撮ればもっと美しいものが撮れるだろう。
 
 小匠の里は色川に上る道から左にそれて進む、上流の小さな集落だ。雨がしょぼ降る午後、その静かさに圧倒され、悲しくさえなる。家々の数はどれくらいか、すぐに勘定できそうな数だ。小さな、むかしながらの雑貨屋さんが道端にある。
 
 空き地でなにやらやっていたおじさんが、「やあ」っていう感じで手をあげてくれた。見知らぬ者にこういうことをする、ここはまぎれもない正しい日本の田舎だ。すぐさま窓を開け、「こんちわ」って言ってぼくは手をあげて返した。
 
 


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【2011/06/18 08:05 】 | 未選択 | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
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有り難いご意見
清流の里
 太田川って、新宮を流れている川の上流になるんでしょうか?そんなきれいな川は、紀南では古座川くらいなのかと思ってました。(高田川なんかもきれいだとは思いますが・・)。文章を読んで、行ってみたくなりました。
 小匠・・なんてまたすてきな名前の集落なんでしょう。清流の里に似つかわしく思います。イメージが膨らみますね。
 山里の暮らしは医療や買い物、通学など、何につけても大変だろうと思いますが、何とか里が里として、清流も清流として保たれるといいと心から願っています。清流は一旦汚れると取り返しがつかず、失ってしまってから初めて、ああ、あれが心の支えだったなあ、と分かるものだと思うからです。
 私が幼いころ、日がな一日水浴していた清流は、今は流域が荒れてすっかり汚くなりました。経済最優先の在り方や護岸工事の方法なども問われていると思います。産業は大切だとしても、清流は守られるべきと。太田川も古座川も、二の舞を踏んでほしくありません。
【2011/06/18 15:56】| | tomoya #4fbb18b553 [ 編集 ]


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