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【2020/04/02 05:35 】 |
迷いクジラ


 すこし高台に上ってシャッターを押した。

 わが町の海岸線は小さな入り江がいくつもあり、なかなか美しい景観をていしている。去年だったか、その中のひとつの入り江に大きなクジラが迷い込んだことがあった。遠くは京阪神などからもクジラを見ようと車を走らせてやってくる人たちもいた。狭い入り江で、クジラは10日ほど身動きできずに死を待つのみかと多くの専門家もいっていた。

 出勤途中、道路の横が入り江でクジラを毎日見て通った。巨体を自由に回転させるスペースもなく、いつ見ても同じ方向を向いたままで、脱出させようと専門化たちが海から陸(おか)からあれこれと試みたようだ。辺り一帯は見物に集まる人々でごった返したものだった。4日経ち5日経ちと、身動きできないままいらずらに日が過ぎていった。

 最後の力をふりしぼってクジラが動いたのは、みんながあきらめていた頃だった。「ヤッタァー!」と、みんなが口々に叫んだものだった。湾内をはなれて紀伊水道に出てゆく姿をテレビ局のカメラが上空から追っていた。写真の右隅から左方向の紀伊水道に出て行ったことになる。

 クジラが迷い込んだ入り江は稚魚が豊富で知られたところである。それを目当てに入ってきたのかどうか知る由もないが、とにかく死ななくてよかったとみんなが胸をなでおろした出来事だった。

 にぎわった夏が過ぎるにつれて、海水の透明度が日に日に増している。
 



 
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【2011/08/23 09:00 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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